自分との向き合い
それから病院に通う日々が続いた。
正直なところ、病院に行ってカウンセリングを受けながら薬を飲んでも回復している気はならなかった。
そして一年間は、とりあえず病院に通って家事をしての繰り返しだった。
最初は強迫症は治る!と意気込んでいたのに、段々と病院に行くのが億劫になり、しかも治らない気がしてきてしまった。
そんな時、もう一度強迫性障害について基本を知りたいと思い、ある本を購入した。
図や絵も入っていて、本人からしたら「そうそう!そうなんだよねー....」と納得の内容。
でも一番大きかったのは、家族の理解度が深まったこと。
私が心の病気にかかると思ってもみなかった母にとって、私が強迫性であるのはどこか受け入れ難いようだった。
なんとなく口で説明しても、深堀するのが怖いのかな?という感じさえした。
それがこの本をキッカケに、病気に対する興味と理解を示し始めてくれた。
そして後に、この本の著者である原田先生には症状の改善だけでなく人生の在り方について救われることになる。